地元の食材を使った、自分のお店を持ちたかった。

「ビストロ・ナオ」オーナー

山中 直美さん

福岡県からUターン

料理が好き。その想いだけを強く抱き続け、諦めずに突き進んできたビストロ・ナオのオーナーシェフ、山中直美さん。「いつか料理人として成功してみせる。」自分らしくを支えてくれるまち宇部で夢を叶えようとしている。福岡県の有名なフレンチレストランで15年の修業を積み、33歳の頃にUターンして市内のホテルのレストランに勤務。そして、これまでの経験を活かして自分のお店を持ちたいと思い、平成27年4月にめでたくビストロ・ナオをオープンさせた。地元の素材に重きを置いたカジュアルフレンチで、地元で取れた新鮮な魚介類や野菜など、季節の食材をふんだんに使用している。白い壁を基調とした店内は明るく、いつも焼きたてのパンの香りが広がっている。山中さんお手製のパンは食べ放題だ。ほっとする味が評判で、平日でも予約がいっぱいになる人気店に。シェフとしての自分と母親としての自分。

どちらも「らしくいたい」そう思った時、宇部に移住しようと決めた。「お店をやっていくうえで心配だったのが子育てです。地元の宇部なら子育ての支援や、開業支援が手厚く、母の協力も得られるので子供との時間も大切にしながら、安心してお店も開業できると思いました。」山中さんにとって、宇部は最高の開業環境だった。はじめは受け入れてもらえるかとても不安だったそうだ。ドキドキしながら迎えたオープン初日。そんな不安は杞憂に終わった。あまり告知していなかったにも関わらず店内は満席。「フレンチっていいね。」そんな言葉もかけてもらえた。応援してくれるまちの人の温かさに感謝しつつ、これからも心をこめて料理を作っていきたい。やっぱり宇部で良かった。ひたむきに夢を追い続けてきた山中さんの眼差しは力強く、真っ直ぐと前を見つめていた。