「サルワーレ」 オーナー
梅田 光美さん
Mitsuyoshi Umeda
広島県比婆郡(現庄原市)出身
スポーツメーカー、アパレルなどサラリーマン時代の経験を生かし、1994年経営コンサルタントとして独立。様々な業種をサポート。1999年4月、家族一丸となり作り上げたハーブキッチン「サルワーレ」をオープン。全て手づくりで素材の味を生かした料理を心がけています。
宇部市の山間にある小野湖。釣り人にも人気のスポットで県内外から多くの太公望が訪れています。その小野湖を眺望できる高台に人気レストラン「サルワーレ」があります。薪釜で焼く「スモークタンのピッツァ」は、自家製のスモークタンと野菜がたっぷりのった逸品で、お店の名物にもなっています。飲食業未経験だった梅田さんが、のどかな田舎に開いたレストランを人気店に成長させるまで、一体どんな物語があったのでしょうか?
元々はサラリーマンだった梅田さん。営業をはじめマーチャンダイジングまで経験し、商品の企画開発、ディスプレイから社員教育まで幅広くこなし、人を惹きつける話術やものづくりのセンス、技術などを身につけました。それを武器に、経営コンサルタントとして独立を決意。飛び込みで自分を売り込む日々が続きました。
「最初の一社を獲得するまで結構大変で半年以上かかりましたが、3年後には約30業種、ありとあらゆる業種を請け負うようになりました。やっと生計を立てられるなと一息ついた頃、家内がポツリと言ったんです。そろそろ私も好きなことをさせて欲しいって。結婚を機に仕事を辞め、25年家事に専念してくれていた家内のその一言が、この店の始まりです」
器用で多才な奥様の取り柄を生かし、料理はもちろん、器も陶芸教室に通い手づくりすることに。さらに二人の息子さんも加わり、山の伐採、畑づくり、店舗の建築まで、プロの方に教わりながらできるものは全て手作りするという徹底ぶり!コンサル時代に建築、土木、飲食、様々な業種をサポートした経験がとても活かされたそうです。そしてついに1999年4月9日、オープンを迎えました。
「オープン直後は死に物狂いでしたね。最初はわからないことばかりで要領も悪いし。仕込みは前日の夜中までしていましたね。テレビの取材が来るたびに1日250人くらいの来客があり、一年ごとに駐車場や道路、厨房を拡充していきました」実は日本で屈指の陸上選手だった梅田さん。苦しい状況でも屈することのない精神力や忍耐力はそこで培ったものかもしれません。
「苦労というより必死で毎日が通り過ぎていったという感じですね。苦い失敗も経験しながら試行錯誤して、ようやく自分たちが目指していたお店に落ち着いてきましたね。過去の経験や知識があったからこそ、こうして成り立っているんだと思います。今思えば懐かしいですね」と穏やかな笑顔を見せる梅田さん。実はお店を手放すことを決意されました。
「私も今73歳(取材当時)になり、自分たちが経営するとしてもあと7年程度。それよりも今後30年続けてくれる人に託してみたいと思いました。若い人を応援したいし、宇部のこの地区も賑わうでしょう。みんなが楽しんでもらえるのが一番。今では社員も充実してしっかりしているので安心です。何かあれば息子夫婦が独立経営している周防大島店と助け合う事もできますし。店舗、二階建ての自宅の他、山林や別宅、ログハウスもあるので民宿やキャンプ施設も面白いでしょうね。やればやるほどチャンスがあると思います」
設備投資は不要、常連のお客さんもあり社員も充実。飲食店を経営してみたいという方にとっては絶好の機会です。家族や友人、仲間、お客様…たくさんの方々に支えられ育まれた、梅田さんの大切なお店「サルワーレ」。
後継者になりたいという方、ぜひ宇部に移住してみませんか?
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relay(リレイ)公式webサイト