ミネルバ宇部 代表
廣田 晃子さん
Akiko Hirota
スポーツは移住の一つのきっかけとしても地域に貢献しています。
2005年に宇部市で誕生した女子フットサルチームミネルバ宇部は2020年から中四国・九州地区としては初めてトップリーグの日本女子フットサルリーグに参入。山口県外からの移住者の活躍も大きく、令和4年度は9人の選手が宇部市に移住。
「宇部市は行政がとても協力的でスピード感があるように思います。新しいことを始める時の高揚感や、それを楽しもうとする感性があります。街の方々も『スポーツをするために引越してきてくれたのだから全力で応援するよ』と、移住者を温かく受け入れてくださっています。都会から移住した選手も『断然こっちがいい!』と、宇部での暮らしやふれあいを楽しんでいますよ。特に、宇部は文化レベルがとても高いまちだと言われます。ときわ公園を歩くだけでインスピレーションを得られたり、変わった彫刻が街中にたくさんあったり…日常の中で音楽やアートなどいろいろな文化に触れることができるのは宇部の特長でもありますよね」
新型コロナの影響で、公式戦が無観客になり、ファンの方との交流が減ってきていた中、廣田さんが挑戦したのがカフェの運営。「選手に会えるカフェ」として、選手らが接客や調理を担当。より地域に密着するチームづくり、元気なまちづくりを目指しています。
「『コロナだから』と悲観的にならず、『コロナだからこそ』できることを考えて挑戦していかないと。選手たちが頑張っているところを、一人でも多くの人に見てもらいたいし、今まで関わりのなかった方も、カフェを通じてチームのことを知ってもらうきっかけになればと思っています。ミネルバ宇部が、このまちにあってよかったと思っていただけるようなチームにしていきたいですね」
今後の目標を教えていただけますか?
「地元だけでなく、山口県外から移住する選手も広く受け入れてチームを強化していきたいですね。選手たちには、チーム活動を通して宇部の良さを知ってもらい、第二の故郷のように愛着を持ってもらいたいです。スポーツの力で地域創生を実現するため、新しい事業にも挑戦しつつ、宇部のまちをチームとともに元気にしていけたらと考えています」